最後は漫才師として死んだ殺人犯とそいつに家族を殺された人の漫才

「ねー、唯一殺し損ねた人と漫才してる訳ですけども」
「殺してやる……殺してやる……」
「お前、楽屋からそればっかりだな!」
「殺してやる……殺してやる……」
「またかよ!ていうか、どっちかって言うと俺のセリフだよ、それ!」
「……なんでだよ」
「おっ!やっと漫才っぽいセリフ。でもツッコミは俺だから!」
「なんで殺したんだよ!」
「そっちかい!」
「この!」
「うわ、何しやがる!」
「家族の仇だ!」
「やめろ、復讐は新たな復讐を生むだけだ」
「お前がそれを言うな!」
「だから、ツッコミは俺だって!」
「お前を殺して俺も死ぬ……!」
「やはりお前はボケだ。殺人犯に歯向かうなんてな」
「それはどうかな!」
パン
「うっ!」
「貴様の腹に銃弾をツッコんでやったぜ……」
「うまくねぇよ……ゴブッ」
「最期に言い残すことはあるか?」
「……もういいよ!ありがとうございましたー」
パンパン