神との対話

「力が欲しいか……欲しければくれてやる！」
「……」
「力が欲しいか……欲しければくれてやる！」
「脳内うるさっ」
「力が欲しいか……欲しければくれてやる！」
「さっきからうるせ～！力ってなんだよ？どのくらいのあれかによるよ」
「すべてが……思い通りに……」
「すべて？」
「そう、すべて……」
「絶対盛ってるだろ……」
「否、すべてが思い通りに……」
「じゃあ、死んだ幼なじみを蘇らせたいんだけど」
「死んだ者を蘇らせるのは……摂理に反する……摂理には逆らえない……」
「無理なのかよ、やっぱりちょっと盛ったじゃないか。死んだあの子が生き返るかもと期待した俺の心が、いまどうなっているか考えてみろよ。虚言クソヤロウが」
「……」
「うっそ～！死んだ幼なじみなんていない～～～！でもお前、本当に最低だな……罰としてパン買ってこいよ。実体がないからできないとか言うなよ、何とかしろ馬鹿」
「……」
「おい！返事しろ」
「はい……くそ～……力が……力が欲しい……」